それから、わたしとだんな様は、見積書を見比べ、ああでもない、こうでもないという議論を繰り返していた。もちろん、だんな様の一押しはパナソニック。 わたしも担当者さんから聞いたという話しを聞いて、それが一番良いかなぁ、と思いつつもどこか心の底から納得していない感がぬぐえなかった。 それを解消するため、というか、お互いの意見を合わせるため、一度担当者さんと話してみたら?ということになった。だんな様はどうやら、わたしが一緒に話しを聞かなかったことが納得できない原因と思っているらしい。 けれど、まだ購入を決めたわけではないし、あくまでも参考にしたい、と思っていたわたしには、やはり高い、という印象があるのだ。 見積書をもらって1週間ちょっと立った日曜日。わたしの仕事が休みということもあり、担当者さんが家にもう一度来てくれることになった。 ところが、その前日、どうしてもだんな様が仕事に行かなければならなくなり、予定をずらしてもらおうと思っていたら、わたしだけで聞いていて、というだんな様からの返答。仕方なく、一人で担当者さんに交渉することになってしまった。 この日きた担当者さんは、以前とちょっと雰囲気が違う。聞いてみると、実はお休みなのだけれど、近くまで来る用事があったから寄ってくれたのだという。そうか、私服だったんだ、と今さらながら気づくわたし。思わず、休みの日にすみません、と謝ってしまうと、普段から休みの日も仕事をしているので、気にしないでください、という。 なんでも、今、かなりの問い合わせや物件があり、出来る限り自分で対応したいから、という泣かせるセリフ。 しかもこの日持ってきてくれたのは、自分の家に設置してからの電気代の明細書。実際にかかった電気代と、売電価格もわかるようになっている。実は、担当者さん自身もパナソニック製の太陽光発電を自宅に設置したそうです。この頃の売電価格は48円。年々下がってくる売電価格は、今の38円ですが、製品自体も改良されてきていて同じ設置面積から発電できる電気量も上がってきていて、どちらが良いと一概には言えないのだとか。 余談が終わり、いよいよ説明と交渉の始まりだ。見積書に記載されているシミュレーションは、家族が増えて電気代が月10、000円、12、000円、15、000円使用とした場合として3パターンで出されている。目安の発電量からの売電価格と、昼間発電した電気を使用した場合に下がる電気代で光熱費効果を算出し、それに製品にかかる金額を照らし合わせ、減価償却率が出されている。わが家が10年ローンとして考えているため、10年換算として考えるとその償却率は96.3%から97.2%となっている。担当者さんが言うには、実際につけてみて、思うように発電しない、という声がないように、パナソニックは厳しいめにシミュレーションされているので、担当者さん自身も設置してみて、シミュレーション以上の効果があり、かなり嬉しかったという。 それは国産の他のメーカーにもほとんどが当てはまり、自分が担当した顧客から、皆想像以上の数字が出ていると喜んでもらっています、と嬉しそうに話してくれました。